不都合な真実

観てきました。
話題性はもちろん、日曜日は500円ということもあってか、先週行ったときには既に完売。今日の分もその時に予約をしたんだけれど、夜の回のそれも端っこ席しか残っていないくらいでした。平日のレイトショーを見に行った友人はガラガラだったって言ってたから、500円効果なのかなあ、やっぱり。


アメリカ副大統領のアル・ゴア氏の、地球温暖化についての演説の様子を編集したドキュメント、なのかな。途中、途中にゴアさんの姿勢のバックグラウンドを示すような彼の生い立ちなんかを挟みますが、大半はスライドを使った彼の演説です。
正直に感想を言うと、プレゼン上手いなあ、でした。
とにかく引き込まれるし、時折ジョークを交えつつ*1、今、地球がいかに危機的な状況にあるのか、ということを様々なデータで示し、最後には、何か行動を起こさなくては、と思わされます。
スライドに色々と表示されるデータ、これらが実際にどの程度信憑性のあるものかが、まず私には判断できないし、懐疑派にはこれらを反証するだけのデータがあるのかどうかも分かりません。でも、やっぱり、温室効果ガスは削減すべきだと思っている私としては、何か行動を起こさせるには、こういう上手な人にプレゼンさせるべきだなあ、と。
だって、日本のチーム-6%ってイマイチやろうって思わされなくないですか?
それでも、日本のある程度の規模以上の企業はそのほとんどが、CO2排出量削減を環境目標に設定しているし、環境報告書やCSRレポートなんかで報告をしていると思います。でも、それらの多くは国内での排出量のみで、海外の製造工場の値は含まれていないし、なかには総排出量ではなく原単位での報告だけで済ましている企業もあるかと思います。日本が京都議定書の目標を達成することはたぶん無理だろうし、恐らくCDMなんかの京都メカニズムを使ってようやく、ってことになるのかもしれない。それでも無理なのかな、その辺は全然調べてないので、想像です。そして、やっぱりCO2と地球温暖化の因果関係を否定する人たちもいるだろうし。
そういう状況を考えると、
何か自分にできることがあれば、やった方がいいんだろうと思ってはいるんだけれど、それ以上にすごく頭のいい研究者たちが、今やろうとしている地道な努力以上にもっと手っ取り早い、画期的ないい方法を考えてくれないだろうか、なんていうムシのいいことも考えてしまいます。
まあ、それが見つかるまではとにかく個人としては、地道な努力しかないんだろうな…。

*1:日本人にはわかりにくいアメリカンジョークですが